すべり止めの入学金はいつ払う?
ロク先輩

ロク先輩のひとこと

ロク先輩です。結論から言うと、すべり止め(併願校)の入学金は「その大学の入学手続きのしめ切り」までに払います。第1志望の発表より前にしめ切りが来るなら、入学する権利を残すために先に払うことになります。入学金はあとで辞退しても原則もどりませんが、授業料などは3月31日までに辞退を伝えれば返してもらえることが多いです。今日は、払う前に知っておきたいことを順番に説明しますね。

併願校の入学金チェックリスト
入学金を払う前に、このリストで確認しておきましょう。

なぜ、すべり止めの入学金を先に払うの?

大学の入試は、大学ごとに合格発表の日と入学手続きのしめ切りがちがいます。とくに国公立大学の合格発表は3月上旬以降なので、私立大学をすべり止めにしていると、第1志望の結果が出る前に私立大学の手続きのしめ切りが来ることがよくあります。

しめ切りまでに入学金を払わないと、その大学に入学する権利がなくなってしまいます。もし第1志望が不合格だったら、行ける大学がなくなるかもしれません。そこで「念のため、すべり止めの入学金を払っておく」という人が多いのです。これを、入学しない大学にもお金を払うので「二重払い」とよぶこともあります。

ハルハル
第1志望に受かったら、すべり止めに払ったお金はむだになっちゃうんですか…?
ロク先輩ロク先輩
入学金は、多くの大学でもどってきません。でも「入学金」と「授業料」はルールがちがうんです。しくみを知っておくと、払うお金をへらせることがありますよ。

入学金と授業料のちがい|辞退したら返ってくる?

入学手続きでは、入学金のほかに、授業料や施設費などの「前期の学費」もいっしょに払うように言われることがあります。この2つは、辞退したときのあつかいがちがいます。2006年の最高裁判所の判決で、次のような考え方が示されています。

お金の種類どんなお金?辞退したら?
入学金その大学に入学できる「権利」を手に入れるためのお金原則として返ってこない
授業料・施設費など入学してから受ける授業などのためのお金3月31日までに辞退を伝えれば、原則として返してもらえる

ただし、推薦入試や総合型選抜などで「合格したら必ず入学する(専願)」という約束で受けた場合は、3月31日までに辞退しても授業料などが返ってこないことがあります。また、くわしいルールや手続きのしかたは大学ごとにちがうので、かならず募集要項(入試ガイド)を見ておきましょう。

ロク先輩のワンポイント

授業料を返してもらうには、ただ入学しないだけではダメで、「辞退します」と大学に伝える手続きが必要です。決められた書類や方法があるので、第1志望の合格が決まったら、すぐにすべり止めの大学の辞退の手続きを確認しましょう。

入学金を払う前に確認したい4つのこと

すべり止めの大学に合格したら、すぐに払うのではなく、まず募集要項や大学からの書類で次の4つを確認しましょう。

  1. 手続きのしめ切りが何回あるか:「1回目は入学金だけ、2回目に授業料など」のように、しめ切りが2回に分かれている大学があります。2回目のしめ切りが第1志望の発表のあとなら、授業料を先に払わなくてすみます。
  2. 延納(えんのう)・分納(ぶんのう)の制度があるか:国公立大学と併願している人などのために、学費の支払いをあとにのばせる制度をもつ大学があります。
  3. 入学しなかった人への返金のしくみがあるか:条件つきで入学金の一部や全部を返す大学も出てきています。ただし、返さない大学のほうがまだ多いです。
  4. 辞退のしかたと期限:辞退届の書き方、送り先、いつまでに届けばいいかを確認します。

じつは、国(文部科学省)も2025年に私立大学に向けて、入学しなかった人の入学金の負担を軽くする工夫をするよう求める通知を出しています。そのため、大学によって対応が変わってきている最中です。入学金の金額や、延納・返金ができるかどうかは大学ごとにちがうので、くわしくは各大学の公式サイトや募集要項で確認してください。

ハルハル
受ける大学をえらぶときに、手続きのしめ切りも見ておけばよかったんですね。
ロク先輩ロク先輩
そのとおりです。出願する前に「発表日」と「手続きのしめ切り」を1枚の表にまとめておくと、あわてずにすみますよ。

しめ切りと発表日をくらべる表の作り方

受ける大学がいくつもあると、日にちがごちゃごちゃになりがちです。下のような表を作って、家族といっしょに見られるようにしておきましょう。日にちは、それぞれの大学の募集要項から書き写します。

書く項目見るところなぜ必要?
合格発表の日募集要項の「合格発表」いつ結果がわかるかを知るため
入学手続きのしめ切り(1回目・2回目)募集要項の「入学手続き」いつまでに、いくら払うかを知るため
延納・返金の制度募集要項・大学の公式サイト払うお金をへらせるか知るため
辞退の期限と方法合格通知といっしょに届く書類授業料などを返してもらうため

表ができたら、「第1志望の発表日」より前にしめ切りが来る大学に印をつけます。印がついた大学が、入学金を先に払うかどうか決める必要がある大学です。

よくある失敗と、ふせぎ方

  • しめ切りをすぎてしまった:合格通知を見て安心して、手続きをわすれる失敗です。しめ切りの日はカレンダーアプリにも入れておきましょう。
  • 授業料まで先に払ってしまった:2回に分けて払える大学なのに、まとめて払ってしまうことがあります。手続きの書類をよく読みましょう。
  • 辞退の手続きをわすれた:第1志望に受かってうれしくて、すべり止めの辞退を出しわすれると、返ってくるはずの授業料が返ってこないことがあります。
  • 家族にお金の相談をしていなかった:入学金は大きな金額です。払うかどうか、だれが払うかは、受験の前に家族と話しておくと安心です。

ロク先輩のワンポイント

お金のことで不安があるときは、高校の先生や、受ける大学の入試課に相談してみましょう。奨学金や学費のしくみについて、ていねいに教えてもらえることがあります。

よくある質問

Q. すべり止めの入学金は、払わないといけないものですか?

A. 決まりではありません。第1志望の発表の前にしめ切りが来て、その大学に行く可能性を残したいときに払います。第1志望の結果がしめ切りより前にわかるなら、結果を見てから決められます。

Q. 入学金が返ってくることはありますか?

A. 原則として返ってきませんが、条件つきで返す制度をもつ大学もあります。大学ごとにちがうので、募集要項や公式サイトで確認しましょう。

Q. 授業料を返してもらうには、どうすればいいですか?

A. 3月31日までに、大学が決めた方法で入学辞退の手続きをします。専願で受けた推薦入試などは返ってこないこともあるので、合格通知といっしょに届く書類をよく読みましょう。

すべり止めの入学金|大学生ロードマップ
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まとめ

  • すべり止めの入学金は、その大学の入学手続きのしめ切りまでに払う
  • 入学金は原則もどらないが、授業料などは3月31日までの辞退で返ってくることが多い
  • 2回に分かれたしめ切り・延納・返金の制度がないか、募集要項で確認する
  • 発表日としめ切りを表にまとめて、家族と早めに相談する
ロク先輩ロク先輩
受験はお金の計画も大事な準備のひとつです。しめ切りを1つずつ確認して、安心して本番にのぞんでくださいね。応援しています。
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